このレビューはネタバレを含みます
スティーヴン・キング原作、名作ホラーのリメイク。
10年ほど前にオリジナル版も一度観ていて、そこそこ面白かった記憶が有ったのでコレを機に劇場のリメイク版と併せてオリジナル版もNetflixにて再視聴。
10年も前だと意外と忘れているものだなぁ。
改めて比較してみると、やはりホラー映画として王道的なオリジナル版の方が個人的には好みでしたね。
「 なんや君めちゃめちゃええ奴やないか…!! 」と思わず胸が熱くなるパスコーに、
宛ら天使のような立ち振る舞いから 悪魔的な表情まで幼いながらも見事に使い分ける演技派のゲージ、
そしてある意味 主役とも言える猫のチャーチルもオリジナル版の方が愛嬌が有って遥かに愛らしいんですよね〜。( 猫好きとしてはココ大事 )
登場人物それぞれにキャラクターが立っているので、あの家族たちと共に自然とストーリーへ入り込みやすい。
リメイク版の方は兎に角ただただテンポが悪く、たかだか100分の作品が異様に長く感じてしまった。
新旧で大きく異なる部分としては、やはり犠牲になるのが息子か 娘かと言う点なんだけど、その差異によって違った良さが出ているかと言えば特段そうでもなく。。。
寧ろオリジナル版の純粋無垢なゲージがチャッキー宜しく嬉々として 大人たちのアキレス腱を次々とバタフライナイフで切り刻む方がよっぽど狂気的で 絵的にも面白いなぁと個人的には。笑
ホラーの系統で言えばリメイク版の方が「 悪霊( 文字通り悪魔?幽霊? )に取り憑かれる 」と言う点によりフォーカスを当てていて そこら辺の作風は最近の流行り?っぽい気がしたんですけど、やっぱり海外の人たち的にはそちらの方が怖かったりするのかな〜。
いずれもバッドエンドに変わりはないんですが、結末だけは清々しいくらいに救いようのないリメイク版の方が より後味の悪さを強調しているようで良かったな、と。
盲目的なまでに歪んだ愛がイチバンのホラーである。