このレビューはネタバレを含みます
続編と聞いてまず思ったのは、ゲームのアバターはそのままで中の人を総入れ替えにするのか、それとも前回のメンバーそのままなのか?という点だった。もし後者だとすると、またゲームの中に入る理由づけが難しいんじゃないかな?とも。
結論から言うと、折衷案だった。前のメンバーにスペンサーのおじいちゃんとその親友が追加された格好で、ゲームに戻る理由も、前回の青春映画路線を踏襲した納得の展開。考えてみると前作でスペンサーはブレイブストーンというヒーローキャラから自分自身に戻ることに躊躇いを見せていたので、壊したゲーム機を拾っていたのは流れとして自然だった。
前作では高校で全く違うグループに属する4人がゲーム世界に入り込んで協力しあううちに絆を作り上げる話だったが、今作ではスペンサーだけがグループから距離を置き、悩みを抱えて衝動的にゲームの中に戻ってしまう。彼はたぶん自分一人でクリアする自信があったんだろうけれど(実際、一人でもそれなりのレベルまで進んでいた)、「助けに行かなきゃ!」て真っ先にいうのがベサニーなのがいいな。
そしてそのベサニーを置き去りにおじいちゃんたちが吸い込まれるひとひねりしたプロット。どこで合流するのかなって思ったら馬になって登場して「ひねりすぎか」と思ったんだけど、マイロがジュマンジにとどまる決断をするところにつながるので多少の荒唐無稽は目をつぶっていいかな。
おじいちゃん二人のおかげで二番煎じにはならなかった反面、「三回死んだらアウト」という設定の扱いがあんまりうまくなかったかな。前作はそれが物語のポイントになってたけど、ツーストライクでクライマックスを迎えるように辻褄あわせました、て感じになってしまった。
それにしても女子高生なジャック・ブラックは相変わらず最高でした。