このレビューはネタバレを含みます
リブート一作目がとてもよかっただけに、残念。
一作目と同じことを繰り返すだけならまだしも、語り方が下手になっていてつらかった。
まず、年老いることに悲観的な老人と死期が迫る老人を使った語り方が最悪なレベルだった。「年とることは最悪」という台詞が映画の序盤に出たら、映画の終盤では「年を取ることは悪くない、ていうか素晴らしい」という結論が導き出されるのはストレートな現代劇では当たり前なので、それをどれだけ観客に新たな語り口で示せるかが映画の出来不出来を決めると思うんだけど、本作は致命的にできていなかった。挙げ句、死を待つ老人は現実から逃避しただけに見えてしまう。
老人たちの視点がダメなら青春チームはどうか。こちらもダメダメだった。スペンサーがゲームに戻ってしまったことについてもありきたりな語り口しか用意されておらず、浅すぎる物語でしかなかった。
リブート一作目では素晴らしかったゲームのクリア方法も本作では伏線が甘かったため唐突でカタルシスはなかった。
あと、前作では笑えた「男らしさ」の記号が笑えなくなったのは、今回のリブートシリーズ自体が「男らしさ」に批判性を持てていないということが、劇中のキンタマネタにより明らかになってしまったのではと思った。
ということで、ただただ残念。以上！
