池井戸潤原作の映像作品を鑑賞するのは、まだこれで２作目。
社内抗争、不正、リコール隠し、内部告発など、大枠のテーマは、前回鑑賞した「空飛ぶタイヤ」と似ていると感じましたが、見終わった後のカタルシスは圧倒的に今作のほうが上。かなりエモい仕上がりになってました。
監督が、半沢シリーズと同じという事もあってか、役者陣の顔芸も凄い！正直やりすぎってくらいでした！笑 野村萬斎の、昼行灯っぷりもハマッてて良かったなぁ。ちょっとスーツがでかくて、ネクタイがしっかり締まってない感じで、若干髭面。ああいう人いますよねー！！
香川さんの高カロリーな演技も最高。パワハラ上司やらせたらピカイチですね！香川さんって、良くも悪くも何演じても香川節になる所がありますが、その見得を切る姿を見たい！というファンも多いのではないでしょうか？今作もバキバキの顔芸でした！
それにしても今作、現実におきた不正事件をいくつか彷彿とさせるような内容になっていましたが、悲しいかな今の日本企業のこういう体質って残っているところも少なくないですよね・・・（さすがに御前会議という呼び方をする所は少ない？大企業では残ってるのかな？）お上の言うことに従って、泥水すすってきた企業戦士には、ズキズキ突き刺さる作品だと思います。
あと今作のように人命に関わるような改ざんまでいかないにしても、不正流用とか、特に経費精算上の不正は何度も見てきました。小さな不正は現実にいっぱい存在するというのも悲しいですね。
池井戸潤さんは、サラリーマン時代にそば屋で聞いた話を元に小説を書いていると聞きましたが、内容がリアルで面白いです！次は下町ロケットか、陸王を見ようかな。
