ナオヤ

七つの会議のナオヤのレビュー・感想・評価

七つの会議(2018年製作の映画)
3.5

ザ・池井戸潤🎬

「半沢直樹」「ルーズベルトゲーム」「下町ロケット」「陸王」、、正直どれを観ても全て同じ話にしか見えないですね🙄それが味とも言えますが、、しかし実際、池井戸潤作品の予告動画を見ると絶対観たくなるんですよね、、今回も豪華キャスト陣が勢ぞろいでした!!主人公野村萬斎を初めとし、香川照之、及川光博、片岡愛之助、音尾琢真、吉田羊、春風亭昇太、立川談春、橋爪功、北大路欣也などなど凄すぎます👏

ストーリーは、中堅メーカーで謎の人事異動が相次ぐことに不信を抱いた、営業一課課長と寿退社を控える女性社員が、社内で今一体何が起きているのかを追求していくことで浮かび上がる社内での不正隠蔽工作の真実が見えてくる物語の中で、その中心人物であるぐうたら社員の過去、部署同士での争い、縦割り構造、トカゲのしっぽ切りといった、作りあがってしまった企業の体質や暗部、そしてそこで働く我々が今後どう付き合っていくかを考えさせられる、企業犯罪撲滅推進映画でした🎬 高圧的な演出で胸やけしますが、爽快感と今後の人生を考えたくなるそんな映画でもありました。

見所はしみついてしまった会社の体質に異を唱え、働くことの正義を全うしていくぐうたら社員・八角と、それでも会社で働くならば仕方のないことと割り切って出世街道に乗った北川との対比を見せつつ、二人が不正を隠した会社に責任を取らせるために手を組んでいくシーンです!!後半は熱くこみ上げるものがありました。どちらのサラリーマン人生もある意味正しいのかと思いました。きれいごとだけでは生きていけない社会、、一度汚してしまった手はそう簡単に洗って落とせるわけではない、一生償っていくことでしか、そうやって責任を取ることしかできない不器用な性格の八角。過去に起こしてしまった過ちを教訓に、会社に正しいことをしてほしいと訴える姿はサラリーマンというより人間の鏡だなとも思える姿です。不良品が混じった自社の製品が世に出てしまい毎日ヒヤヒヤしていた彼の気持ちを考えると、さぞ辛かったことでしょう。彼にとって売ってしまえばそれでおしまいという風には考えることができませんでした。

それとは対照的に自身の出世のためならばどんな手を使っても会社の言いなりになることを選んだ北川。一度汚した手をキレイにすることができないのであれば、そのまま汚れた手で突き進むしかない、どんな仕事も全ては会社のため、自身の出世のためと割り切って営業部長にまで上り詰め、一度は八角のあまりの突飛な行動に制止するよう促しますが、やはり根っこは正しいことをするべきなのだという結論にたどり着くのですが。正義のためならとことん追求するのが務めと考える者と、会社のために守ることが正義と考える者。どちらも間違いではないと思いました。正直言って映画ではなく、ドラマでも良かったと思えるような作品でした。