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七つの会議のhayatoのレビュー・感想・評価

七つの会議(2018年製作の映画)
4.4
【鬼が来る!会議の中で巻き起こる野村萬斎ワールド。】

★名台詞

●八角『まるで、犬だな。』

(観ている自分達の溜飲を下げてくれた。)

●八角『会社員の有給は、当然の権利でしょう!?』

(その通り!!!パチパチパチ👏)

●北川『売って、売って売り倒せぇぇ!!』

(香川照之の顔芸の半端なさ。)

《ストーリー》◎
《演技》◎
《音楽》△
《展開》◎
《笑い》△
《感動》○
《泣》×
《ハラハラ度》◎

★感想

最初の冒頭から最後まで飽きさせない演出。
原作の池井戸潤も凄いが、豪華な俳優陣から製作陣まで、とっても隅々までこだわって作り上げているのが分かる。

営業している人なら分かるノルマのキツさ。ノルマの達成なら自分の首を絞めたとしてもとにかくやり遂げる。
これって日本社会の武士道とか言われるとおお、凄い!立派じゃないか!と言われてるけど、社会の闇だと考える。

日本に渦巻く不正、ブラック企業、とにかく多いこの世の中で何が是が非か。
分からないんだけど、それでも自分達はそれにどう立ち向かうかを問われる。

半沢直樹に近いのだが、また新しいのは野村萬斎の引き込まれるワールド。
狂言のような感じだったが、それがまた良い。
野村萬斎に反する香川照之の陰湿な演技。
まさに陰と陽ではなく、陰と陰がぶつかる感じがまた良かった。

企業って難しいですよね。
これは白だ。といえば、黒でも逆らいたくないので黒ですとは言えない。

やっぱり信念を持つことが大切だと学びました。
観終われば爽快感が残りますよ。
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