隆太

七つの会議の隆太のレビュー・感想・評価

七つの会議(2018年製作の映画)
4.0
超豪華俳優陣による、令和最後の企業エンターテイメント。。平成でした。
東京建電という会社が、重苦しい雰囲気の中で、会議を行っている。
課長(及川光博)は、売り上げ目標が未達成であることを申し訳なさそうに報告するが、部長(香川照之)は怒鳴りつけ、理不尽な要求を求める。
部長の怒りのボルテージが最高潮に達した後、粛然とした空気が流れた時にぐーすか、くーすかといびきをかいしまった係長(野村萬斎)。。
ただ部長はその光景を見て見ぬ振りをする。
それを後方から不敵な表情で見ている、親会社の常務(梨田元就)の姿。
軍隊のような、部下の感情を無視し上司の命令に従うことを求める会社と思っていた矢先に、不思議な足跡を残したまま始まった企業物語。
会社の根本的な風土や体質に迫っていく!!

これから希望に満ち溢れるサラリーマン生活を想像している人には、あえてオススメしない笑

※下記、ネタバレ含む感想です。















入社4年目の自分としては、会社体質が闇すぎて、かなり内容が重く感じた。
元々マイナス思考であった自分の考えをさらに悪化させてしまった、サラリーマンを辞めたいとさえ思った。。
知能や想像力などを兼ね備えていない人間が偉くなるためには、人を蹴落とすような性格で、周りの人間の気持ちよりも、会社の命を優先することが大切なんだと思った。社会人には優しい性格が欠点でさえ思う。どうりで、偉い人は変人が多いわけだ。。

最後の独り語りは凄い良かった。。
サラリーマンとは、世間の常識より会社の常識を大切にしている。
これはよくいえば、忠誠心を重んじる侍の生き様だと。。
昔は侍は藩に尽くした、このDNAが大多数のサラリーマンに受け継がれている。
人間の命よりも、会社の命を大切にすると。。

んん、人生一度きりなのに、そんなつまらない社会人生活でいいのか。
早く仕事の中でも楽しさを見出さないといけないのかな。。
あーあ、朝倉あきさんの「会社辞めるから恐いものない」って魔法の言葉。。いってみたい。。
隆太

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