キャストの大半が半沢直樹、下町ロケットの人たちなので既視感半端ないwww
特に今は半沢やってますからね。
もう誰がどの役だかよくわかんなくなるww
毎回同じようなテーマを扱うので、今回もご多分に漏れず。
ストーリーのバックグラウンドを知るまでの方が面白かったな。
とりわけ営業というのは、消費者の幸せは二の次で、会社の業績(個人の目標)を優先する嫌いがあります。
達成が明らかに難しいような目標を立てられて、辻褄を合わせるように不正が生まれる。
そして中からじわりじわりと腐り始める。
正論を申し立てる人はもちろんいるけど、権力者がそれを握り潰していく。
会社とはなんだろう?
業績とはなんだろう?
そこにしがみつく理由はなんだろう?
日本が成長してきた背景には、少なからず本作のようなストーリーがあったのではと思われます。
最後に語られる八角さんの独り言(?)がシンプルに本質をついています。
どうして不正がなくならないのか。
その一つに日本は失敗に寛容ではない社会だから、というのがあると思います。
失敗に対して鬼の首を取ったかの如く、罵倒し、人格を傷つける攻撃へ。
再チャレンジを促すこともなく、降格させ、興味のない仕事へ追いやり、さらにやる気を削いでいく。
仕事を辞めてしまうと、再就職は困難で、自立した生活が難しくなり、立ち直れないところまで追いやる。
これが社会のサイクルとしてできあがってしまっている。
左遷って昔でいうところの島流しに近いし、冷静に考えればそんな処罰はひどい話です。
それが日本の社会として、常識として、当たり前になっている。
だからその未来が見えているから隠蔽する。
バレなければ良い、という発想に繋がっていく。
これは日本の社会の腐敗と言っても過言ではない。
子ども時代には悪いことをしたら謝るという教育がされてるはずなのに、なぜ、歳を重ねれば重ねるほど、子どもでもできることが大人はできなくなっていくんでしょうか。
そしてそれは誰かの心をコントロールする権力を持った悪が一人でものさばると、そこから作り出される体質は変えようがなくなってくる。
だからこそ自浄作用とか、人間本来の善が大切になってくるのではないかなと思います。
なくならない不正にどう対処するか。
僕ら国民全員に問いかけられている。
そんな気持ちを抱きながら、この映画は幕が閉じられます。
エンターテイメントではあるのですが、演出がちょっぴり説教臭いかな…。
七つの会議っていうタイトルは、なんかあまりピンと来なかった。
池井戸潤作品の中では、中の下な感じでした。つまらなくはないし、面白いっちゃあ面白いけど、他の作品の傑作さを知っているだけに、やっぱ面白さのハードルは上がってしまいますね。