お腹痛亭頓服

七つの会議のお腹痛亭頓服のレビュー・感想・評価

七つの会議(2018年製作の映画)
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物を投げまくる映画
ぐうたら係長野村萬斎が中堅企業の不正を内部から暴く話
狂言師・歌舞伎役者・落語家の俳優が出揃い、大仰な演技が格好よく、そして顔が近い

主役の野村萬斎はエグいくらい肝座ってる飄々としたヒーローだった
彼はよく長椅子に寝っ転がってドーナツ食べてるんだけど、だんだん押し入れでどら焼き食べてるドラえもんに見えてくる
ミッチーは一応野村萬斎の上司なのに何も知らされてなさすぎてかわいそう&面白くて、シリアスなシーンが多い中の癒し要素だった、瞬時にゴミ箱を探す能力にも長けている
事務の女の子に社内のあらゆる情報が集まってきてるのがやけにリアルだった

責任の所在がコロコロ移り変わる会議のシーン面白い!
そして勤続何十年のおじさんが同期と本音で話すシーンは最高に渋かった
野村萬斎がずっと真っ黒のスーツを着ていて、その寂しさが似合ってた

池井戸潤原作の映像作品は初めてだったけど、日本のサラリーマンにとってのマーベルみたいな印象