七つの会議の作品情報・感想・評価

「七つの会議」に投稿された感想・評価

『半沢直樹』、『下町ロケット』に匹敵する迫力のある映画だったが、テレビドラマ感が強かった。スクリーン上で見るから映画ならではの見応えはなかったのではないかと思う。

演者の演技も大げさすぎるためリアリティがなく、暑苦しさを感じてしまった。

また、池井戸潤作品はパターンが同じで、少しマンネリ化してきている。弱き者が強い者を倒すという勧善懲悪の構図は単純なので飽きてしまう。

たしかに、企業に勤めている人にとっては共感する点も多いとは思う。しかし、半沢直樹が流行った2013年以降、テレビや映画業界が池井戸潤の原作に頼りすぎなのではないか。

期待が大きかっただけに裏切られる点も多かった本作であった。
物をぶちまける。書類を、パイプ椅子を、ドーナツを、ネジを、その場のエフェクトとして、映画らしい誇張させた演出かと思いきや、ぶちまけられた物を拾うんだ、それが俺たちの勝利のカギだ。

媚び諂うためのドーナツは落下し、踏み潰される。その落下した恨み辛み、拾ってみせます。

活劇してた、かなり良かった。
役者の顔と顔を突きつけ合う顔相撲よりも、社内や会議室のセットの見晴らしが良かった、見晴らしを際立たせるカメラの置き方とか、役者を動かして物語を転がしていくところを評価したい。

エンドロールで映画の印象が持ってかれる、野村萬斎の独白の破壊力が凄まじかった。映画の印象が完全に持ってかれた。日本の体質ついて、日本の会社、ひいては共同体について、後生大事にするアイデンティティであるサムライについて、その日本についての批評。言葉の一つ一つに込められた殺傷力。現在の政治を傍観している我々を刺す刺す刺す。

これは、『コードギアス 復活のルルーシュ』と『七つの会議』を同日に観たばっかりに生じた私的な感情であり時評。どっちにコードギアスらしさを感じたか。後者に軍配が上がる。大見得を切る主役に与えられた言葉の強さと、その眼光。謎が多い主役の秘密を暴く勢力。交わされる悪魔の契約。父殺し。共闘する男2人。

野村萬斎に「撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけだ」とか言ってほしさ。
KeithKH

KeithKHの感想・評価

4.0
池井戸潤作品の映画化では、昨年の『空飛ぶタイヤ』は、”起きてしまったこと”への大企業と個人(下請零細業者)との壮絶で無謀な闘いの記録でしたが、本作は、”起きるかもしれないこと”、見方を変えると”起きないかもしれないこと”への企業組織の行動規範・倫理観と個人の正義感の確執がテーマです。
社会的には、特に最近頻発するデータ偽装を素材にしたコーポレート・ガバナンスの本質に抵触する重篤で深刻なアンチテーゼとも捉えられます。

ただあくまで娯楽作品としての本作の脚本が巧みなのは、必ずしも企業と個人を単純な二項対立の図式に置かず、各々を縦糸と横糸にモザイク状に紡ぎ合せて敵と味方が判然とせず、観衆を不透明感と不安感に晒し、その上、野村萬斎扮する八角係長が顕かに主人公だと認識させつつ、彼に得体の知れない不気味さと怪しさを漂わせて謎を深めさせるという、一級のミステリードラマに仕立て上げていることです。前半に多用されたローアングル・からの仰角カットは、その効果を一層掻き立ててくれました。
但し、そのために物語の中核である両者の対立軸が靄の中に霞んでしまってストーリーが拡散し、晦渋な中盤となりやや倦怠感が広がったことも事実です。
更にカメラの視座をこの主人公ではなく、平凡なOLと梲の上がらないその上司に置いているので、余計に観衆は先の見えない焦燥感と鬱屈感に苛まれ、まんまと監督の仕掛けた罠に嵌り込みます。それを演じる野村萬斎の演技は、今回も秀逸です。中でも目の芝居、射抜くような鋭利な眼光を放つ時と焦点の定まらない鈍重な眼差しのメリハリは、声調の抑揚と合せて芸術品です。彼といい、片岡愛之助、香川照之(市川中車)といった古典芸能役者の所作の美しさ、姿勢の良さは際立っており、観ていて誠に心地良いです。

また女性を疎外した男のドラマに終始してしまったことは、日本の企業の現実を鑑みるに、残念ながらリアルな設定といえるでしょうが、小学校の子供の喧嘩のような組織のボスと子分による縄張り争い、営業会議や御前会議の大仰な設えと進行舞台設定は、実際にはあり得ない大袈裟過ぎる強い違和感のする誇張的表現です。
ただこれは、本作がビルの執務室と会議室で9割方が展開するストーリー構成故に、ナチュラルに演出するとオフィスの日常風景にしかならず、映像に極端な抑揚の造作や演出をつけて画を持たせざるを得なかったのでしょう。その点でも野村萬斎の外連味はうってつけのアクセントになっていました。

出演者では、橋爪功の演じる子会社社長、鹿賀丈史演じる親会社管掌役員キャラクターには嘗ての職場での既視感があり、懐かしくも苦いノスタルジーに耽ることが出来ました。中でも経理課員の藤森慎吾は強烈な個性で出色でした。その小心な小悪党ぶりは、甲高い声音も相俟って、強きに媚び諂い弱きには徹底して居丈高に接する、典型的な嫌な奴を見事に演じ切りました。悪役のエッジが効いてこそシーンが引き締まり主人公が引き立つのは映画のセオリーです。彼の悪役にこれからも期待しましょう。
立ち位置がよく判らなかったのが北大路欣也です。風格ある重厚さと無責任で節操のない言動のアンバランスは、あまり実感が伴わず受け入れ難いキャラクターでした。

総じて傑作と言えますが、難を言えば、非常にオーソドックスな、ある意味でハッピーエンドのラストは意外性に乏しく残像が描きにくい点です。現実社会に合わせた捻りを効かせたエンディングでもよかったようにも思うしだいです。

このレビューはネタバレを含みます

出てくる人ほぼみんな悪い人。
もしくは良い人。(みっちー&萬斎)

じゃあみっちーと萬斎は悪くないのかと言われるとそうでもない気がする。

会社の業績を支えてるのは間違いなく悪い人たち。
もちろんやり方は良くないけど。

悪いことせずにバリバリ数字あげてる人(昔の萬斎)が1人も出てこなかったのは残念。
それじゃ物語として面白くないか。

昔の日本の会社(今も?)はこういう所ばかりで、最近不祥事として明るみに出てるだけなんやろなと思いました。
池井戸潤原作の映画化

いわゆる半沢直樹的映画

野村萬斎が最後まで野村萬斎

物語はいいけど、なんだかなーって感じ。
穂積

穂積の感想・評価

3.5
悪くはない
みんな顔芸
sakidai

sakidaiの感想・評価

4.0
相変わらず池井戸作品は面白い!

途中までミッチーが主人公かと思わせる

組織の為に働くことを考えさせられる
3438

3438の感想・評価

4.0
組織で働くってなんなんだろうね
野村萬斎がつよい。
nissyyy

nissyyyの感想・評価

4.0
内容もさる事ながら野村萬斎のクセが楽しめた。
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