ちきっとしねま

ハナレイ・ベイのちきっとしねまのネタバレレビュー・内容・結末

ハナレイ・ベイ(2018年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

原作未読のはず。見る前の想像よりずっと良かった。慰霊の話。悲しい事件のあとに閉じ込めてしまう記憶と、10年という月日を経たあとにようやく事実に向き合うことで現れてくる霊のかたち。どのくらいの意図があったのかはわからないけれど、閉じ込めてしまった海に向き合い、波を受けて立ちすくむ姿にはどうにも福島の姿を連想してしまった。原作は2005年刊行なので神戸の震災や地下鉄サリン事件か?10年後の話であるハナレイベイをいま映画化することの意味をぼくは感じた。