ネコ一族

ハナレイ・ベイのネコ一族のネタバレレビュー・内容・結末

ハナレイ・ベイ(2018年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

突然の、まだ19才の息子のショッキングな死、強さゆえなのか泣き崩れたり出来ず、受け入れられない母を演じた吉田羊の押さえた、でも心から哀しみを抱えた鬼気迫る演技力に胸を締め付けられた。羊さんやはり凄い。美しく、大好きな俳優さん。
同じ息子を持つ母親ならどんなに辛いか解るからかえって泣けなかった。夫は最低の死に方をした最低の夫で、配役は栗原類君…私はちょっと類くんはこの役合わないかなと思ってしまった。
 夫の死後苦労して育てた息子とはたったの19年で別れ、独りで毎年ハナレイベイに訪れる。
全編静かな構成、音楽は最低限に押さえていてハワイの自然と音、時間を感じる。
後半の、息子の亡霊でもいいから会いたい、見たいという追い詰められた想いから暑い中、息を切らせて歩き回る姿にどうしようもなく引かれて、共感した。
息子の遺体から録った手形を10年経ってからやっと受けとる気持ちになり、哀しみの感情の爆発と号泣でようやく死を受け入れられたのだろうか…?
 哀しみを受け入れるための時間の表現に一貫していて私はとても好きな作品の一つになった。
羊さんの英語とピアノが上手くて驚いた。数ヶ月特訓したとか撮影裏話で聞いた。
村上虹郎も良かった…が、残念だったのはもう1人のサーファー役の佐藤魁?誰?…調べたらテラハって番組の一般人のサーファー?何故に必要?普通に役者が良かった。酷い演技が印象に残ってしまい、この作品を台無しに…そこだけが残念。
すみません、わたしの個人的な感想です。
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