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ピーターラビット2/バーナバスの誘惑のregencyのレビュー・感想・評価

3.5
前作は未見だが、登場キャラクター達の関係がすぐ把握できた事からもウェルメイドな作りになっている。
善き事をしたはずなのに、過去の行動や勘違いから悪者にされてしまう…個人的にもそういう経験があるので、ピーターラビットがグレる気持ちになるのも共感。
劇中、何度かチャールズ・ディケンズの引用をするけど、ディケンズといえば国と国、富裕と貧困、人と人といった様々な対極を描いた作品を手がけている。本作でも、ピーターと元宿敵マグレガーの関係を、ウサギと人間、善と悪、大人と子どもといった対極に置き換えつつ、互いに成長していくあたり上手いと思う。にしても、イギリス文化には芯までディケンズが根付いているんだなと改めて実感。
ピーターの心情をグリーン・デイの曲で表現したり(歌詞字幕がなかったのが残念)、有名文学の映画化に絡むメタ構造ネタなど笑えるシーンもあるのがイイ。
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