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ピーターラビット2/バーナバスの誘惑のRenのレビュー・感想・評価

3.5
幼い頃、お父さんがパイにされたエピソードを知って軽いトラウマになって以来退けてきたピーターラビット。前作未観で観てみたところ......想像以上の面白さ!勿体ないことしてた...。

想像の4倍可愛くて想像の5倍クライムアクションしてて最高でした。ぬいぐるみのような可愛さとリアルな動物としての可愛さを併せ持つピーターたちの演技が好きです。
そしてとにかくギャグが面白いのは大きなポイント。特にマクレガーが急斜面を転がり落ちるところ、CCDカメラもCGも絶対必要無くて笑いました。

バーナバスのケイパーものと絵本出版の話が並行して進む物語がラスト、ストンと綺麗に着地するのが心地よく、誘惑の狭間でブレていく二人が混ざり合って一本の線に帰着するのがカタルシス溢れて好きです。 
ラストスパートでテンポが良すぎるくらいスピーディーに進んでいくので、もっと観たいなあと劇場では思っていたのですが、これくらいが爽快で良いバランスなのかな。

「動物たちも人間も人語を喋っているけど、双方のコミュニケーションは取れない世界観」をフリに使ったマクレガーとピーターのシーンも上手かったです。基本的にメタ構造が全面に押し出されているんですが、手法に溺れることのない絶妙なバランスで、“コメディとして面白い!“ と観られるのは嬉しい限りですね。原作改変問題すらギャグにしているし。メンバー紹介でいちいちテロップが入るタランティーノ風の無意味演出も。そしてオチに使われるくまのプーさん...。

前作観ないと!ってまず第一に思いました。あと字幕でも観ないと!って感じです。吹き替えもめちゃくちゃ良かったのですが。カジサック言われないと分からんくらい馴染んでいたし哀川翔最高だったな...。続編希望。
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