来夢

ピアソラ 永遠のリベルタンゴの来夢のレビュー・感想・評価

3.6
タンゴは完全に守備範囲外。もちろん最低限の知識としてタンゴがどういう音楽かは知っているけれど、それ以上は。たまたま予告を観ていなければスルーしてたはずの映画。予告でその音楽に惹かれて鑑賞しました。何コレめちゃカッコいい。今まで知らずにきたことが恥ずかしいし、勿体なかった。
でもこれタンゴなのかって言われたら、知識の浅い自分にもタンゴってよりジャズのように聴こえた。作中でも、ジャズを聴くお客さんにウケが良かったって言ってたし、タンゴ界では相当批判を受けたみたいだけれど。
ドキュメンタリーって、知らない人に何かを伝えたり、知ってる人に思い起こしてもらったり、より深く知ってもらうってことがテーマだと思うけれど、とにかく贅沢に演奏シーンが使われているし、ピアソラの人柄がかなりしっかり感じられるし、説明的ではなく、家族の思い出話が多く語られるので温かみがあるのもいいね。よいドキュメンタリーだと思います。ただ、今話しているのは・・・・・・あぁ息子か。とか、時系列や事象の説明など、少し分かり辛いかな。ってところはあり。でもピアソラを知れたことがなによりの収穫でした。332のリズムは俺が曲作るときにも結構使ってきたリズムなので多分好みなんだろうな。
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