ushijimantohihi

夜明けのushijimantohihiのネタバレレビュー・内容・結末

夜明け(2019年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

キャストは好きな人ばかりだったので残念に尽きるの一言。

脚本が本当につまらない。
深い内容がありそうで無い。
最後の終わり方はここ最近観た映画の中でも最も醒めた。
なんだよあれ。普通にあんな意味わかんない行動する奴いないでしょ。散々人に優しくしてもらって寝床も食事も与えてもらって、社員としても雇ってくれたオーナー達家族や社員に対して迷惑だけかけて最後夜明けの海観て終わりだ? マジでふざけてる。

最後ああやって全てぶちまけて逃げ出すくらいならオーナー達の結婚式の前日とかに置き手紙とかして出て行くとか、髪染めた日に決断して黙って出て行くとかならまだ分かるけど、本当に腑に落ちない。ただのワガママな自分勝手な嫌な奴としてしか映らない。
監督は何を表現したかったのか全くわからない。

鬱病を描いた別作品の「生きてるだけで、愛」の場合は主人公が信頼をぶち壊した後で、どうしてそうなったかがきちんと描かれていて、観ている側を意識した描写で胸打たれた。
今回のケースは本当にただただ主人公が人に迷惑かけただけの事実しか描かれてない。
大体自殺するくらい切羽詰まってる感じが全くないのに最初に安易に自殺未遂シーン描く必要もないし、主人公のバックグラウンドも火災の原因が自殺へと繋がる動機としても弱過ぎる。

もっと芯に来てくれよ。
脚本書いてる時に本気で書いてよ。

こういうハードコアっぽい深淵な映画っぽい雰囲気醸し出しておいて全く中身の無い映画作る監督は本当に自分に酔ってて観る側の気持ち全くわかってないと思う。

マジで脚本これで行こう!って決めた配給会社とか取り巻きどうなってんだよ。是枝さんの弟子とか関係なく実力のある作家の作品観たいのにこっちは。。。

好きな役者ばっかりだったのに本当に残念です。

監督、脚本家変えて同じ役者で絶対もっと良質な作品生まれてこれたはず。

残念としか言いようがない。
柳楽君は何も悪くない。

あんまりこんなに映画に頭こないし、こんなに文句言うのは本当に意味ないことはわかってるけど、あまりにも観る側の余白に投げた監督に対してムカついたので。
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