『ワイルドスピード』スピンオフ作品
時系列としては『ICE BREAK』と『JET BREAK』の間の作品
世界を救うため手を組むことになった元FBI特別捜査官ルーク・ホブスと、元MI6エージェントのデッカード・ショウ。かつては敵同士で性格も何もかも正反対の犬猿の仲だった2人は、互いに衝突を繰り返しながらも、全人類の半分を滅ぼすという新型ウイルスを巡り、最強の超人・ブリクストンと戦いを繰り広げ世界を救う物語。
冒頭の朝から生卵を何個も飲み干すホブスと、優雅にオムレツを作るショウのモーニングルーティンから分かる正反対な2人の対比。
性格も違い敵同士としていがみ合うが、どことなく家族を大切にするところとか似ている部分がある。そんな2人がタッグを組み、最強の改造人間に立ち向かっていくお話。
デッカード・ショウの妹であるMI6の女性エージェント・ハッティがウイルスを死守すべく体内に取り込んでしまい、48時間後には世界へばら撒かれる可能性が…。ウイルスを狙うブリクストンから彼女を守るホブス&ショウは、ホブスの故郷サモアでウイルスを抽出し、ブリクストンを迎え撃つため奮闘していく。
ワイスピではキャラの濃いホブス&ショウが登場しているだけで、車もほぼ登場せず全くワイスピ感がない。その代わり肉弾戦や銃撃戦などのド派手なアクションは見どころ満載。
ショウの乗るマクラーレン「720S」を追撃するブリクストンの近未来的な変形するバイクのカーチェイスもユニークで面白い。
対ヘリ戦で車体を引っ張られないように車をドンドン連結させていくアクションも斬新で驚いた。
アナログ×デジタルのような分かりやすい構図になっている。ただ、敵ボスのブリクストンのキャラが魅力的じゃなくあまり作品に引き込まれなかった。
ホブス&ショウはただ口喧嘩しているだけで面白い。ずっと見ていたい。特に今作では飛行機の中での口喧嘩が最大の盛り上がりどころだった!
そして、ヴァネッサ・カービーの見惚れする美しさには食らった。
ホブスの兄弟やお母さん、ショウの妹やお母さんが登場する家族愛に溢れる作品。ホブスの娘とお母さんが対面するシーンはグッときた。
大衆的なド派手なアクション映画。