horahuki

ファイナル・デッドゲーム 降霊鬼のhorahukiのレビュー・感想・評価

3.2
ひょんなことで蘇っちゃった悪魔ナックルボーンズ先生に若者たちが次々にぶっ殺されて行くオカルト系スラッシャー。

どこのサイト見てもめちゃくちゃ評判悪いので全く期待してなかったんですけど、割としっかり作られてて面白かったです。陽気なナックルボーンズ先生が大好きになること間違いなしなナイスなスプラッターでした。

あらすじ…
彼氏に振られたショックで自殺未遂騒動を起こした主人公を慰めるため、男女5人で廃工場に探検に。そこで壁に埋め込まれてた箱の中に呪具を見つける。試しに儀式をやってみたら、悪魔ナックルボーンズ先生が復活してしまい…。

血も涙もない極悪殺人鬼ナックルボーンズ先生ですが、ユーモアのセンスを持ち合わせてるようで下ネタにもしっかり付き合ってくれます。先っちょだけで勘弁してくれるとかナックル先生マジ聖人!笑

しかも、変な覆面付けてたり、作業着のようなボロ来てたり、ナタ使ったり、チェーンソー使ったり、覆面系殺人鬼の諸先輩方にしっかり敬意を払ってるデキる後輩くんです。もちろん飛び道具は卑怯!

廃工場の中で一人ずつ若者が襲われていくわけですが、途中で新たな展開挟んだり、冒頭の伏線回収したり、前半でチョイ出ししたキャラをしっかり活かしたクライマックスも用意されてたりで、どうしても単調になりがちなスラッシャーの欠点をうまく回避しつつ、サプライズなラストまで抜かりがなくて、かなり研究して丁寧に作られてる印象。一度出したキャラを無駄にしない精神は素晴らしいですね!

グロシーンも見応えあり。いきなり人の体内から体引き裂いて出てくるという豪快な登場シーンから始まって、人体を縦に真っ二つにしたり。チェーンソーでゴリゴリもあるよ!

一応、ナックル先生を退散させる儀式もあるにはあるんだけど、無理ゲー過ぎて笑えて来ます。あんなん絶対できないわ(笑)

そんな感じで最後まで飽きさせない作りにはなってるんですけど、その裏返しで色々と雑すぎるのが少し残念でしたね。途中で出てくる変な集団が主人公たちと一切絡みないのはさすがに尺稼ぎ感あるし、ラストも楽しいんだけどあの後どうすんのかな(^_^;)でも、B級スプラッターとしては十分楽しめる作品だと思います。
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