寛子

初恋の寛子のレビュー・感想・評価

初恋(2006年製作の映画)
3.8
宮﨑あおいのメンタルヤンキー映画。ツッコミどころ(明らかに女性の声で話していたのに、犯人の顔写真はノンフィクションでそのまま使うetc…)こそあれど、伝えたいことはどストレートに伝わってくる作品。東大受験後の生活は胸打つものがあるし、出会いのシーンは臭すぎるセリフだったけれど、やっぱり刹那的なものに惹かれざるを得ない…。
序盤、割と長く耐え難いところあったが、岸から依頼を受けるシーンで劇的に面白くなる、目がしっかり開いた。ただ、兄・母との関係、叔母家族との関係性、もっと長く見たかった…。
ノルウェイの森だとか、60年代の雰囲気は今の時代にない独特なものがある。大学の講義中、爺さん教授が、「あの60年代は今とは違う、学生たちに活気があった!」と腑抜けたことを言っていたので、「じゃあ今ここで学生運動したろか!コラァ。」と思ったことを思い出した。
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