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初恋のnenecoのレビュー・感想・評価

初恋(2006年製作の映画)
3.0
記録。

『心の傷の時効。』

三億円事件を題材にした映画。

久々の邦画で、なんか新鮮でした。

「B」に集まるのは、姉御肌のユカ、肉体派の喧嘩っ早いテツ、お笑い担当のヤス、デモ浪人生のタケシ、リーダー的存在のリョウ、ミステリアスなキシ、そして、みすず。

この中で一番光って見えたのは、タケシ役の柄本佑だった。(個人的に)
出番は少ないが、静かな語り口と独特な存在感に惹き付けられた。

宮崎あおいが演じるみすずの、少女と大人の女性の間の表情に魅せられた。

リョウ役の人、なんか存在感醸し出してるな~と思ってたら、宮崎あおいの実兄なんですね!!初めて知った。
作品の中でも兄妹ということで、知った時「ほほ~」という感じでした。

バイク屋のおやじさんが三億円事件に関わっていた理由が分からず、そこが引っ掛かる、、。
そして、三億円を奪う目的もハッキリしない(こればっかりは、未解決事件なので何とも言えないけれど)。
自分の中で、「キシは世の中を変えたかったのか」と考えた(または受け止めた)。

ラスト(本)は、「もうやめてくれ」と思うほど残酷だった。

そして「B」に集まっていた人物たちがその後どうなったのか、という説明には重みを感じました。
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