もえがら

Diner ダイナーのもえがらのレビュー・感想・評価

Diner ダイナー(2019年製作の映画)
5.0
冒頭の玉城ティナ(オオバカナコ)の幼少期にかけての思想がぐっときた。「誰も信じないようにしたら誰も信じてくれなくなった。そのうち自分のことも信じなくなった」
藤原竜也(ボンベロ)の台詞「砂糖の一粒までが俺に従う」両者の台詞はクライマックスでもう一度ずつ使われる台詞で。頭から聞いていたはずの台詞がこのとき、全く違う顔で聞こえるのが楽しい。それほど見応えのある2時間だったんだ。

「誰に届けたいか。それだけを考えろ」
ボンベロが作り出す見たこともない斬新で本能を刺激するような食の美的感覚は、ずば抜けて観終わった後目の奥に余韻を与える。アートや美術セット一つとっても蜷川実花監督の世界を味わえる。色彩豊かな食×アートの世界を作っているフードクリエイション諏訪綾子さんの存在もきになる。全く別ジャンルで同じにしてはいけない気がするけどクライマックスが「レオン」と似てた点が多過ぎた気がする?
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