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Diner ダイナーのJINのレビュー・感想・評価

Diner ダイナー(2019年製作の映画)
4.4
「俺はあああああああああ〜 ここのおおおおおお〜 王だ」
っていうあの藤原竜也の一言だけで観たくさせるものがある(笑) 
蜷川実花監督作品ということで、彼女の映画は毎回賛否両論分かれるっていう印象がある。
この作品も好みが分かれそうな気はするねえ。
自分は蜷川実花作品とは相性が良いのかどの作品もけっこう好きで、この作品もすっかり気に入ってしまった。
美術や装飾、小物や衣装、食べ物のあらゆる物が目に鮮やかで、あの極彩色の世界観は彼女ならではだろう。
まるでアートでも見てるかのようにどっぷり引き込まれてしまった。

肝心のストーリーも、殺し屋専門の食堂に天才シェフ身売りされてきたウェイトレスといった突飛な設定からして興味深く観れたし、キャストがまた豪華で、他の作品では見られないようなビジュアルや仕種や動きだったりと、それぞれ個性を思う存分引き出されていてなかなか見応えがあったね。

映画館で観て良かったと思えたのは美術面だけでなく、音楽の使い方がまためっちゃ良かってんなあ。
このクールな音楽は誰なんやろう?とエンドロールで気をつけて見てたら大沢伸一だった。
納得。
音楽だけでもなかなか気持ちよく楽しめたと思う。

蜷川実花監督はさすが写真家だけあって、特に男の色気を引き出すのも上手いな、と。
藤原竜也にしろ窪田正孝にしろ。
勿論ヒロインの玉城ティナも可愛かったけどね。
そして一番怪演だったのは本郷奏多だった。
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