さしすせ

青の帰り道のさしすせのレビュー・感想・評価

青の帰り道(2018年製作の映画)
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一生続く、そう思っていた時間や関係性。
戻れない時間、戻れない場所。
何者かになろうと伸ばした腕。
人生を返上して集めたはずの「何か」が指の隙間から零れ落ちる。
なりたかった自分、思い描いていた夢、目指した未来。
"自由だ!"と、無限の選択肢の前にいたはずだったのに、可能性も視野もいつの間にか狭まって。

メールひとつで飛んでくる友人がいること。
田んぼに囲まれたアスファルトの一本道。
変わらなかったものが、そして、これからも変わらないであろうものが、喉奥に刺さるような切なさを呼ぶ。

子どもから大人への転換期を切り取った青い作品。
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