ピピン

記者たち~衝撃と畏怖の真実~のピピンのネタバレレビュー・内容・結末

1.8

このレビューはネタバレを含みます

ナイト・リッダーの勇敢な記者たちの奮闘を知る事が出来て良かった!
が、それ以外が全部駄目。

テンポも良くそこそこ観れる作品に仕上がってはいるが、大量破壊兵器は無かったという誰でも知ってる結末なのだから、もう少し突っ込んだ内容にして欲しい。

せめてイラクの亡命者ジャナビを出すのであれば、彼とCIAの関係にも言及して欲しい。
これでは、まるでジャナビの嘘にアメリカ政府か騙された様な印象を与えかねない。

劇中に出て来る言葉で「8割は真実、2割はクソ!」というのはこの作品の事でもある。

「大統領の陰謀」を引き合いに出してる時点で監督と脚本家が何も解って無い事が分かる。
アメリカの闇は深く複雑だが、一つはっきりしてる事は軍産複合体や国際金融資本にとって都合の悪い事をすれば葬られるという事。

ウォーターゲート事件でニクソンは葬られワシントン・ポストはアメリカの大手新聞社となった。
デタント路線だったニクソンは邪魔だったのだろう。

それに比べて、ナイト・リッダーは解体され、ブッシュは最後まで大統領を続けた。
結果は真逆である。
戦争ビジネスの中では正義は葬られるのだ!

嘘が上手い人は、真実の中に嘘を紛れ込ませるのだ。
字幕監修の人の番組なんかは正にソレ!
ピピン

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