りょーこ

記者たち~衝撃と畏怖の真実~のりょーこのレビュー・感想・評価

3.0
Is it true ?

2001年9月11日に起きたテロ事件。

なんとかして犯人を、悪者を見つけて処断しなければ…

こうしてイラクに大量破壊兵器があるとの嘘がでっち上げられ、戦争が始まった。

今作は、タイムズ等の大手メディアが政府からの情報を鵜呑みにして兵器等の情報を垂れ流していた中、唯一自分達の真実を追い続け書き続けた新聞社"ナイト・リッダー"の記者たちの実話。

映画としては起伏もなく、一応恋愛も入れとくか?な無駄な描写も多くて惜しい。

しかし、テロからの流れ、政府による嘘、情報操作、それらを暴いて孤立にも脅しにも屈しなかった新聞社の内部を拝めたのは良かった。

大量破壊兵器がある"はず"だから、事前に攻撃しよう!戦争だ!

こんなことがまかり通るなんて…

しかし9.11に直面した国民、その後に行き過ぎた愛国心を持った者達には、どうしたって響いてしまう。

"政府の失敗は兵士が贖う"
ベトナム戦争という凄惨な過去があったことさえも忘れて…

そんな政府に立ち向かった新聞社のボス、ジョン・ウォルコットを演じるのは、監督でもあるロブ・ライナー☆
コメディ、シリアス、実話モノ等々…本当に多種多様なジャンルを上手く魅せますよね!

その他、記者にはウディ・ハレルソン。
妻役はミラジョボ姐さん。

bossなトミー・リー・ジョーンズや、必要とは思えなかったけどジェシカ・ビールも。

糞ばかりのマスコミだけれど、こういうきちんと真実を追求する本来の働きをする方々もいたのだなぁ~

そこに少し救われた作品でした。
りょーこ

りょーこ