Wata

小さな恋のうたのWataのレビュー・感想・評価

小さな恋のうた(2019年製作の映画)
4.2
伝えたい想いや願いは壁を越える!

青春バンド映画と言うだけで敬遠してしまう人もいるかもしれませんが、
1人の高校生としての想いと音楽に真摯に向き合った映画で、すっごく良かったです!

思いや願いが込められた歌って心に響きます。


大きな世界の中で自分は小さな存在だけれど、届けたい大事な想いがある。
周りがどんな状況でも、自分の届けたい思いがあるから音楽をする。
届けたい思いがあるならば、人の回しで相撲をとらず自分で伝えろ。

そんな、届けたい、伝えたい、という思いが真っ直ぐに伝わってくる青春音楽映画の傑作でした!




音楽映画の善し悪しって、演奏シーンにどれだけの想いを乗せられるかに懸かっていると思うのですが、
この映画は、全員の想いの積み重ねがきっちり演奏シーンに繋がっているので、心にすっと入ってきて心地よいです。

演奏シーンもすごくいいですし、山田杏奈の芯の強い目と心の叫びもすごく印象に残りました。
ある集団としてでは無く、一人一人の想いに目を向ければ壁はなくなるのに、大人になるとそれが難しくなってしまいますね。


山田杏奈ギター似合うし、森永悠希めっちゃ楽しそうにドラム叩くし、佐野勇斗のいかにも高校生ぽい青さとか、青春の輝きも詰まっていました。
山田杏奈あまり意識して見たこと無かったのですが、とっても魅力的な女優さんですね!


後半にかけてどんどんどんどん良くなって、「届けたい音楽がある!」、という軸を最後まで貫き通した、ほろ苦くも爽やかな青春映画でした!


モンパチの詩って素朴な思いが真っ直ぐに綴られていていいですね!

♪ただ、あなたにだけ 届いてほしい、響け恋のうた!♪
Wata

Wata