2019年25本目。
「ハナミズキ」「キセキ」「雪の華」…
10年ほど前から定期的に公開される、ヒット曲の実写映画。
舞台は沖縄で、米軍基地が日常の一部。
予告編やポスターなど宣伝で感じるより、随分とテーマが重たい作品。
ただ、MONGOL800が生み出した楽曲そのものの魅力に救われている部分がかなり大きく、一本の映画としての出来は極めて微妙。
祖母をオバーとか呼ぶ割に、登場人物が誰一人として沖縄弁を話さないという奇跡。
「白い巨塔」でもこんな事はなかった。(あれも大分と不自然だけど)
生徒指導の先生のいかにも漫画的な演出とか、いちいち興醒め。
影を抱えたヒロインを演じる山田杏奈、多分演技を観るのは初めてだけど良かった。
眞栄田郷敦は、兄貴とまた違ったタイプの男前。マッケンユウに続き、息子にゴードンと名付ける千葉真一のネーミングセンスが光る。
米軍兵の娘役の女優は透明感が半端ないし、世良公則の謎キャスティングも妙にツボる。
青春モノと政治的メッセージ性モノ。どっちにも振り切れず中途半端な出来。
共通したキャストや高校生の青春モノから、一部では「ちはやふる」シリーズの再来級の傑作なんて評判みたいだが、いや、そこに触れるのは、あかん…。