現代を生きる人々は知っておくべき偉大な人物シリーズ。
アメリカの法曹界が舞台のドキュメンタリーなので小難しいのかと思いきや、
昨今話題になった軽いノリのムーブメントやPOPカルチャーな要素も多めに入っているし、
98分という短い時間なので意外と誰でも軽く観れるんじゃないかと思う。
彼女の意見に全て賛同できるか否かは、各事件の詳細を知っているわけではないので敢えて判断はしないが、
一人の人間としてその生き方は尊敬するしヒーロー的だった。
終始印象的だったのは、平均的な女性よりもさらに華奢で小柄であること、表情や印象からも伝わる控えめな性格と、
表情が見えないほどに覆い隠す大きな眼鏡。
彼女が写るどの集合写真も、大柄な男性らに埋もれるように被写されたものばかりで、組織と戦っていくには頼りなさそうに見える。
しかし彼女が意見を述べる際には、うつむいた顔を上げ、大きな眼鏡から鋭い視線を向け、力強くも落ち着いた声は、これ以上ないぐらい頼りになる人物に変わる。
女性被差別と闘うために男性被差別側に立ち、法律の設計自体に欠陥があることを建設的に唱えた事件は、そのスマートさに感動した。
若者の愛のある「いじり」に寛容であるところも人気の理由だと思う。
