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マイル22のおはうちのレビュー・感想・評価

マイル22(2018年製作の映画)
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離婚アプリっていう聞きなれないワードが出てきた。

指鉄砲からのドローン空爆の爽快さ、流石アメリカはこうでねーとな!!!!
という感じが面白かっです。

ローレン・コーハン演じた、母は強しな場面がサイコーだった。一対一での格闘に一番熱が入っていた。握った破片から滴る血よ。

ただ全編がチャカチャカ編集で見辛い。不規則でリズムが合わない。冒頭の作戦シーンからしてカットの割り方が乱雑で見辛い。道路での銃撃シーンなど、人物の位置関係がグチャグチャ。監視カメラやドローンや衛星など外部の俯瞰した映像で状況把握させようとするが、まるで寄与してない。

裏取りして相手が気づかないまま四角から全員を射殺するという、ゲームとかでやると大変気持ちの良い場面なんだけど、どういう経路を辿って裏取りしたのか全く分からないのが難点。いつのまにか過ぎる。

オープニングの映像で語られるマーク・ウォールバーグの説明のどうでもよさ。冒頭の作戦シーンで全く主体として活躍しない役回りをさせた人物を永遠説明するってなんだろう。そして、輪ゴムを弾く音、序盤あたりの輪ゴムを弾くカットが本気で不愉快。映画のリズムが不愉快。

ぶっちゃけるとシナリオのオチに関してだけ妙に関心した映画で印象深い。アクションシーンは困った、かなり見辛くて意図が分からない。イコ・ウワイス周りの格闘は流石にマシなんだけど、それでも無駄にカットを割っているせいで身体性の面白さは減っている。

広島・長崎で落とされた原爆の被災者の写真が一瞬だけ出るんだけど、ああいう生々しい写真を映画で見た記憶があまりない、ましてやアメリカ映画で。ゴリゴリのアメリカンなピーター・バーグの映画では尚更のこと。地味に主題へ触れてる点が良かった。アメリカ自身こそが、振るった暴力に恐れていた。

しかし、「飛行機が苦手なのかな」っていう字幕のアホの子ぶりを披露したジョン・マルコビッチは何が優秀なのかまるで分からない指揮官だった。
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