watarihiro

魂のゆくえのwatarihiroのレビュー・感想・評価

魂のゆくえ(2017年製作の映画)
2.7
ニューヨークの小さな教会の責任者、エルンスト・トラー牧師は、自身の考えに関する記事にまとめていた。従軍牧師としても活動していたが彼だが息子の戦死をきっかけに活動から退くことになった。トラーはメアリーという女性に出会い、彼女から夫と面談するように頼まれた。話してみると、夫は環境保護論者。この世界は気候変動で過酷なものになり、メアリーに中絶を勧めていた。後日、マイケルから公園の入り口に来て欲しい連絡が入るが、行ったらマイケルが遺体として発見された、、、。

ポール・シュレイダー監督が50年間構想した本作。長き時間にわたって作り上げただけにテーマが壮大。

トラーによる生と死に関する自問自答。宗教を通してキリスト教徒が環境問題に対してどう直視すべきかと言った社会的な課題。そして式典を準備するメガチャーチとそれに後援する企業が抱える問題点。監督は宗教に関して厳格な家庭で育ったので宗教と社会の繋がりをより深く表現したかったのかなと思いました。

一回見ただけじゃ心の中のモヤモヤがおさまらない衝撃作。何も考えずに見てしまったら時間を無駄にする気分になると思いました。、
watarihiro

watarihiro