歴史を感じさせるが寂れきっている
『第一改革教会』牧師のトラー。
礼拝に来るのは僅かな老人だけに
なった教会に地球環境破壊の進行
を憂いている若い夫婦が訪れる。
妻は妊娠しているが夫のマイケルは
環境破壊の進む現世に子供を産む事
に躊躇い憂いている。
妻のメアリーに請われてマイケルを
説き伏せようとするトラー。
牧師としてありったけの力を絞り
自分の傷や過ちをも包み隠さずに
語りマイケルを諭すトラー。
この2人の対話から教会や社会の
抱える矛盾や悪について物語は
描き出していくのだが、やはり
この対話シーンのトラー牧師の
迫真の演技に圧倒された。
ここで泣いた😭
イーサン ホークのまさに神懸かり
の熱演に圧倒された。
自身の死期を悟りマイケルの語る
環境破壊への憂いと、教会がそれ
に加担する企業に援助されて成立
している現実に幻滅し、怒りが
体中に満ちていくトラー。
劇伴も殆ど無く、画角もスタンダード
カメラもほぼ固定の静かすぎる映像で
トラーの新しい祈りの実践とゆう名の
暴発の予感が膨らんでゆく。
そしてクライマックス直前の意外な
飛躍するイメージと観客が予期して
いるカタルシスとは違うものを示す
ラストシーンには、やっぱり名作
タクシードライバーを想起した。
メアリー役のアマンダ セイフライド
も題材に合った神秘的な綺麗さと
存在感でした。
撮影当時、彼女は実際に妊娠して
いたそうな。