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魂のゆくえの小のレビュー・感想・評価

魂のゆくえ(2017年製作の映画)
3.0
罪悪感と孤独を信仰によって紛らわし何とか生きてきた牧師が、教会は信ずるに足りないのではないかと不信感を抱き、やがて怒りが抑えられなくなっていく。

アメリカにおける政治と宗教の関係が良くわかっていればすんなり入ってくるかもだけれど、基本、陰鬱な牧師の内面を描写していく感じで、最近特に不足しがちな集中力を維持するのがなかなか大変。

監督が『タクシードライバー』の脚本家でそれとの比較で本作を語る記事が多いけれど、観ていないので良くわからないのも残念。

不満や怒りとどうやって折り合いをつけて生きていくか、ということに普段から頭を悩ませている自分にとっては、牧師が怒りによってどうなってしまうのかが焦点。でも盛り上げた割には、このオチでは喪男な自分は置いてきぼりな感じで元気がでないかな。
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