いずみたつや

魂のゆくえのいずみたつやのレビュー・感想・評価

魂のゆくえ(2017年製作の映画)
4.3
不条理で狭量で排他的な社会、戦争、環境問題に病…。

あらゆる不安に満ちた世の中で絶望的な気分になるなという方が難しいと思います。

人々のそうした不安や恐怖に寄り添い、答えの出ない問いに真摯に立ち向かい続ける主人公トラーの姿が胸を打ちます。

想像を絶する痛みを背負い、苦悩と解放が集約される激情のラストが忘れられません。