たく

魂のゆくえのたくのレビュー・感想・評価

魂のゆくえ(2017年製作の映画)
3.7
孤独な牧師が信仰と自己の救いの間で葛藤していく話で、未鑑賞だけどブレッソンの「田舎司祭の日記」がモデルになってるらしい。ポール・シュレーダーということで、日記をつける行為や過激な方向に行きかけて思いとどまるとか「タクシードライバー」に似てたね。コップの水をクローズアップしていく似たような演出もあった。

トラー牧師が教会の設立250周年記念式典の準備を進めながら、地球の気候変動を憂うマイケルのある行動に触発されて、ぐらつきかけた信仰心をマイケルの遺志を引き継ぐことで取り戻そうとする展開が怖い。
トラーがセラピーに参加するくだりで、キリスト教を敗者の論理だと主張するニーチェを体現してるっぽい若者に反論できないあたりがドキドキする。
最後は救いが訪れた感じで、「めまい」風の回転カメラでグルグルするなか突然プツッと画面が暗転するのが良くわからなかった。

全体的に左右対象の画面構成になってるのはおそらく意図的で、世界が神の創造物であるってことを表してるんだろうね。