たいが

魂のゆくえのたいがのレビュー・感想・評価

魂のゆくえ(2017年製作の映画)
4.1
これ公開当初に観に行くか迷いに迷って先送りにしたんだけど、かえってそれで良かった気がしてる

というのもこの映画のテーマの気候変動に対してその時は全く関心もなくて観てもふーん、難しいなとしか思えなかっただろうから

冒頭でマイケルに長々と気候変動について聞かされているとトラーと同じようにマイケルに共感して大変だ、なんとかしないとという風に思ってしまう

偶然にも最近妊婦が今の世界の現実を知って子供を産むことに対して希望を持てなくなるという漫画を読んでいて、世界の共通認識としてそういうのがあるのかなーという繋がりを感じた

そんな中でも自分が生きてる間まで耐えてくれたらそれでいいやーという気持ちが自分の中に生まれてしまうのはまだ自分に家族がいないからなのかな、、、

でもそこで目覚めた人たちの行き着く先が自殺だったりテロリズムだったりするのは悲しいことでもあり、それぐらいもうどうしようもないとこまで気候変動が進んでるってことだったりするのか

トラーの行動を最後に止めたのが愛だったのが結局それかい!ってなりそうだけども、目の前にある愛とか小さいけど大切なものを犠牲にできないのが人間らしさなんだろうし、変えがたい大きなもののために自分を犠牲にするよりはよっぽどマシだと思う

全体を通して静かでミニマルな雰囲気が良かった

やっぱ巨匠と呼ばれる人の作る映画は強度が高い!!
たいが

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