胸糞鬱不条理大好き

魂のゆくえの胸糞鬱不条理大好きのレビュー・感想・評価

魂のゆくえ(2017年製作の映画)
2.9
厳格なカルヴァン主義の家庭で育った監督(&脚本)の作品のため、無神論の自分には共感が難しい内容だった。
読めない神の意思と現状の間でトラー牧師は本気で悩むわけだが、キリスト教が生活やパーソナリティに影響していない身にはピンとこなかった。共感力磨こ。
読めない神の意思と沈黙はヨブ記を思い出す。

神の創造物である自然を人間が壊すのは神の意思に反するのでは?という真の信仰心は環境破壊と繋がらないので(理想論では)、協会が環境破壊企業からの援助を受けていることに折り合いをつけることができないトラー。


結構ラストが唐突な終わり方で、へっ?!と声がでた。
少し驚きはしたけれども、思い返すと確かにあの場面がクライマックスだな感があるし、印象に残った。
唐突にファーストネーム呼びし、鍵がかかっているはずのトラーの元に現れたあの子は本物なのだろうか。
決行しようとした行動には難があるとしても、神の意思に真摯に向き合い贖罪にひたむきなトラー牧師に、神の使いが救済をもたらしたのかもしれない。