魂のゆくえの作品情報・感想・評価

上映館(7館)

「魂のゆくえ」に投稿された感想・評価

独断と偏見で言い切ってしまうと、ポール・シュレイダー、「監督作」としては最高傑作なんじゃないですか。ここにきて。
正直言って、これほどの衝撃作だとは思わなかった。

ベルイマン「冬の光」を下敷きに、自身の信仰に揺らぐ牧師(イーサン・ホークが近年稀に見るハイパフォーマンス!)が、信者の妊婦の夫を自死から救えなかったのを切っ掛けに、徐々に信仰と、人としての境界を逸脱していく。

終盤の展開はどうしたって「タクシードライバー」を想起してしまいます。
人間は救済に値するのか。
神の恩寵に相応しいのか。
こんなクソみたいな世界いっそのこと、ぶち壊してしまおう。
それでも一欠片の愛が男を救うのか。

クリスチャン文化が浸透したアメリカにおいて、この映画が捉える射程は凶暴極まりないとしか言いようが無いのじゃないでしょうか。
アメリカ配給はまたもやA24。さすがだわ。
シネマ3 17:50の回 13番
Gotti

Gottiの感想・評価

1.9
わたしには、わからなかった。
淡々とした中にも確かに残る主人公の意思。
社会と信仰、理想と現実の狭間に生きる私たちへのメッセージのようなものを感じた。
ある種、アベンジャーズやゴジラにも繋がるテーマ。
ラストの緊張感がたまらない。
pilotis

pilotisの感想・評価

3.0
何事も綺麗には行かない。
もっと理解出来ればもっと面白いのだろうけど寝落ちしてしまった…それでも話の筋は分かりやすく、宗教に疎くても観ていて飽きない。
殺風景だけど絵になる重厚な自室。
イーサン・ホークに見えない牧師(完璧)、でも最後の最後に「えっ………♡イーサン・ホーク、カッコいい…!♡」になっちゃった。ラストだけちょっとドラマチックに傾き過ぎだけど凄く好き。
【一言で言うと】
「裏切りの“信仰”」

[あらすじ]
ニューヨーク州北部にある小さな教会「ファースト・リフォームド」で牧師をしているトラーは、ミサに訪れたメアリーに環境活動家の夫マイケルについて相談したいと言われる。マイケルは地球の行く末を悲観し、妊娠中のメアリーの出産を止めようとしていた。トラーは、心の中では彼の考えに賛同しつつも、出産を受け入れるように説得する。そんな中トラーは、教会が環境汚染の元凶である大企業からの支援を受けていることを知る...。

今日で上映終了とのことなんで、滑り込みで観てきました。

信仰心とは、常に清らかさを求めなければならないのか...

とにかくイーサン・ホークの演技が途轍もなく素晴らしかったです。
彼の信仰する“対象物”が、既に穢れきった“不純物”であったら...
その中で彼の内に秘めた“慟哭”や“怒り”という信仰心からなる”感情“が、上手く体現されていと思う。

それにやはり観てて思うのは、トラー牧師があの『タクシードライバー』のトラヴィスと面影がどうも重なって見えるんですよね🤔
トラヴィスも腐れきった世の中にうんざりした挙句、あんな行動に起こした訳ですから...そう考えると、トラー牧師はトラヴィスに“なりかけた”人物なのでは...と、僕の中ではそう感じ取りました。

どう”なりかけた“ってのは、まぁお口にチャックという事で🤐

それにしてもアマンダ・セイフライドを久しぶりにスクリーンで観たような気がします😅
しかし...久しぶりに見てもやっぱ可愛いですな😍
『レ・ミゼラブル』で一目惚れして以来ずっと好きだったので...久しぶりにあんな可愛いお顔を拝めて心底嬉しいです!🥰

...まぁそんな腑抜けた面持ちをもぶっ飛ばしてくれるのがあのラストのシーンなんですけどね😏
もう軽く意味不明です。
今まで現実的なストーリーで突き進んでたのに何でこう飛躍しちゃうの!?( ゚д゚)ってくらいのぶっ飛び具合。
まぁそりゃあの“有刺鉄線”のとこなんかは、キリストが受けた拷問を体現してるって事は分かるのは分かるけど...ありゃ完全に観客に解釈を委ねてますね😓
でも嫌いではないです😌
色々な自分の解釈の仕方が持てるのでね...

とりあえず完全には分からないけど、監督が伝えたい事は何となく分かります。
神が世界を救ってくれるのか?
はたまた、神に頼らず自分で行動を起こすべきなのか?
メアリーがトラー牧師に覆いかぶさった時のように、
彼にもぼんやりとしか見えてなかった“神の怒り”がはっきりと、それに具現化されて見えたのであろう。
そんな原因を作った悪の元凶を断つべく、自身の身を滅ぼす行為に及ぶが...

彼は、純潔なる自殺志願者だ。

彼に病魔が刻々と迫るように、

地球にも、刻々と“病魔”が迫っている。

自らの“魂”を捧げるこの私を、

神は赦してくれるのであろうか?

“環境保護”という名のテロリズム。

自ら改革を起こす者が糾弾されるこの時代に、

一人でも多く、行動を起こす人が出てほしい。

未来に生きる君達が、地球を“延命”させる鍵なのだから...
Michelle

Michelleの感想・評価

3.5
人間の愚かさと救いの話
さち

さちの感想・評価

4.3
畳み掛けるラストの展開に正直気持ちがついて行かなかった〜💦なのでストーリーというより衝撃度の印象のが強い。
でも最後の最後の展開をどう解釈するか、色々な見解がありそうで加点。

ポール・シュレイダー監督が牧師さん目指してたって聞いて妙に納得。
同じくスタンダードサイズの画面で宗教を扱った
「僕はイエス様が嫌い」があまりに幼かったので、こちらがずいぶん重厚に感じられました。

途中までブレッソンの「田舎司祭の日記」かベルイマン「冬の光」ドライヤー「奇跡」かと思わせたが、最後はやっぱり「タクシー・ドライバー」のポール・シュレーダーでした。
本日3作品目ということで、少々お疲れ気味か眠気との闘いであった。

牧師が主人公なんだけど、環境汚染にこだわる鬱男性が自殺してしまうあたりから、闇に向かって走りだしたようです。

自分が所属するメガチャーチをぶっ飛ばそうと図るが、そこに自殺した鬱男性の妻がやってきて…。

3本目は分かりやすい作品にすべきでした。

CINEX
2019年劇場鑑賞 35本目
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