うめ

おとなの恋は、まわり道のうめのレビュー・感想・評価

おとなの恋は、まわり道(2018年製作の映画)
3.8
「ビフォア サンライズ」のような
みんなが憧れる天にも昇るような甘く心踊る会話
そんな夢のような出会いとは違い
口が悪くて
ひねくれてて
偏屈で
でも
2人は私達と地続きなんだ
苦しくても
辛くても
泣きたくても
どうにもならない時はある
だったら
ただ耐えていくしかない
何とかして自分を納得させるしかないじゃないか


そんな2人を演じるは

変人の匂いが馴染みすぎるキアヌ・リーブス
素なのかと思うほどだ

そして
どん底を味わったウィノナ・ライダー
暗い時代を経て
あのショートカットだった頃の溌剌とした彼女は失われた
しかし
やさぐれていても奥に隠れる可愛らしさに私の心はざわつく
もしかしたら
違った才能を開花させ始めているのではないか?
そんな気持ちにさせられました
この先
新しい尖ったウィノナを見せてくれそうな前触れを感じる


いいじゃないか
回り道したって
少しずつでも
歩いてさえいれば
何処かへ
誰かのところへ
いつか
辿り着くかもしれない
そう
信じられるから
うめ

うめ