これって今の世の中そのものじゃん…!
今観るとこの映画はコロナウイルス蔓延る現代をテーマとして作られたような気がしてならなくもなる。
ウイルスという誰が悪いわけでもなくみんなが被害者でありながら抑圧されたストレスのはけ口を求めるように回復した元感染者を迫害する人々…
回復者が社会復帰しはじめるとか言いながらもまともな人間扱いされることもなくセカンドチャンスを与えることもできなくなってるのも最近の世の中の風潮を感じて人間の愚かさを考えてしまう。
どこでだったか忘れたけどもコロナに感染した人の家に非難するようなラクガキがされたりゴミが投げ込まれたりしたという話や感染した人をネットで誹謗中傷して叩いてしまうような今の世の中を映したような世界に観ていて心が苦しくなる。
完全に他人事だったらここまで攻撃的にはならないと思うんですよね、テレビで見るだけの遠い国の出来事ではなくすべての人に感染する可能性があって自分にも火の粉がふりかかる当事者になったことでたまるストレスで叩いても許されるような存在を求めてしまう人達とただそのために用意されたサンドバッグのような扱いをされる回復者という苦しみの連鎖…。
回復した後も感染して暴れまわっていた時の記憶がしっかりと残っているってのがなんとも苦しくてやりきれない…。
みんなが辛い思いをしたからこそ手を取り合って助け合えるんだってキャプテンアメリカが言ってませんでしたっけ?こんな時だからこそ希望が見たいよね。