何これ……ツラすぎるんですけど😨
感染した者を凶暴化させる新種の病原体が蔓延。パンデミック発生から数年後、治療法が発見され、75％の人が治癒。【回復者】と認定され、社会復帰することに。しかし治癒しなかった人は隔離施設に収容されたまま。そんな世界の話。
どうしたって現在のコロナ禍と重ねてしまい、ツラくてしょうがなかった……。観なければよかったと思ったけど、でも、今だからこそ観るべきなのかもしれない、そんなふうにも思いました。
ホラーの枠を越え、アクションにコメディ、ラブストーリーまで、今やあらゆるジャンルに【増殖】しているゾンビ映画。
人間の本質について描くのに、ゾンビ映画は最も適していると思うのです。
私自身、ゾンビ映画から人生のすべてを学んだといっても過言ではない……いや過言かも🧟♀️🧟♂️
恐怖に支配される人間の悲しみ、怒り、憎しみ、それらの感情が膨れ上がった先にある、分かれ道。強さと愚かさ。
本作は、ロメロ監督の『ゾンビ』に対するとても現実的なアンサームービーのようにみえました。
回復した後も、ゾンビだった時の記憶が残っているという設定が、とてつもなくしんどい……。
理不尽な差別、元感染者と非感染者の分断。恐怖の蔓延は、人間の心を変えてしまう。
映画としてはとても地味で、かなりシリアス、そして絶望感がすごい……。
自分自身が極限の恐怖にさらされたら、どこまで冷静でいられるのか分からない。そんなことを突き付けてくる作品。
しんどすぎてぐったりしちゃったので、おバカなB級ゾンビコメディでも観て【治癒】したいと思います😅
