孤狼の血の続編、前作から3年後の広島、強烈な大上刑事の意志を継いだ日岡刑事が主人公。
五十子会長の腹心である上林が狂った様に大暴れし仇である日岡と対決していく構図。
見やすさ、分かりやすさ、カメラワーク、そして演出とグロさは相変わらず良くて2時間半しっかり引き込まれた。ずっとゾクゾクする。
カーチェイスと最後の狼いるいないの話が微妙なくらい。
前作の大上ほどでは無いが日岡は日岡なりに頑張っていた。正直、大上だったら上林組と尾谷組の抗争を回避できたかもって思えるシーンも多く、それだけ大上の偉大さを続編にて再確認出来た。
前作同様、相変わらず豪華なキャスティングで魅力ある。ちゃんと3年後のキャスティング。
鈴木亮平さんの上林は凄かった。いつもの亮平スマイルがあんなに怖く見えるとは。力を一つ抜いての演技がほんと上手い。こんなにバイオレンスやアウトローなヤクザが似合うとは思わなかった。
クズな滝藤さんや相変わらず痛い思いをする音尾さん、一言も喋らない渋川さん、銃を持つ虹郎くん。
ヤクザ系で馴染みある宇梶さん、寺島さんをあっさり殺して退場させ、役者陣をハッキリと若返らせるのも立派な判断。
主演の松坂桃李くんもちゃんとこの映画の中で磨きがかかって成長していく姿には感服した。
面白い映画でした。
