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孤狼の血 LEVEL2のinazumaのレビュー・感想・評価

孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)
4.7
「怖いもの見たさ」
↑この感じ、ホント久しぶり。
予告編で鈴木亮平の暴れっぷりを目撃して以来、この日まで、仕事中もドキドキとワクワクが止まらなかった!
映画館が暗くなる瞬間ドキドキが最高潮に。。子供のころ、ガメラが始まる前のあの感じをまた味わえるとは!

このように、ハードルがグンっと上がり切った状態での鑑賞となってしまいました笑。しかし、それでもしっかり楽しめました。超面白い。
この映画に何を期待するって、ずばり鈴木亮平の悪行三昧でしょう!(とにかく刺激や)ここは期待通り、いや、ちょっと上回ったかも。
緒方拳、大竹しのぶ、でんでん、ピエール瀧、リリーフランキー、森田剛らに続き、新たなジャパニーズサイコキラーがめでたく誕生いたしました。
この男は、狂っている😱。
しかもそれでいて、義理人情に厚い部分も持ち合わせているという、、これがまたこの男の狂いっぷりに拍車をかけていると思いました。
「サイコパス極道」という意味では『殺し屋1』の垣原を忘れちゃいけない。”寺島進イジメ”でいい感じにリンクしてます!(イジメ方の印象強さでは垣原に軍配!)

上林はなぜあのような”殺し方”をするのか。この理由をはっきりセリフで言わさず、狂ったセット、狂った美術、狂った演出で見事に表現していました。素晴らしい!これぞ映画!
欲を言うと、もっっっっと期待を上回ってほしかったかな。
上林の悪行でいうと前半は5000点満点でした。でも後半に行くにつれ、ちょっとテンションが下がり気味だったかな、、という感じです。
あの人もこの人も、ついでにあの人もヤッちゃう勢いで突き進んでもよかったのでは?

鈴木亮平が結構フィーチャーされてますが、松坂桃李をはじめ他の役者陣も最高。
松坂と中村獅童の関係性は不思議で面白い。もっと絡んでほしかった。
チンタには男泣き!!!!!
続投の音尾も出番少なめなのが気になりましたが、しっかり笑わせていただきました。この手のヤクザ映画には『仁義なき戦い』シリーズでいうところの金子ポジションと打本ポジションのキャラクターがいないと盛り上がりに欠けると思うのです。音尾は超情けなくてどことなく打本の匂いがプンプンしていてよかったな。
ちなみに金子ポジションは石橋蓮司親分でしょうな。回想シーンとかでいいから”動く蓮司”が見たかった。いっそのこと化けて出りゃよかったのに!
そしてドえらい目に遭わされる宇梶剛士&寺島進。このキャリアでこんな役を引き受けるとはまさに役者の鑑!お二人の○○シーンは世代交代ともとれる最高の名シーンでした。
中身のガラ悪さが常に頂点に達している滝藤賢一、両組の切り込み隊長であり危険人物オーラビンビンの早乙女&毎熊、笑顔が不気味な宮崎美子まで、とにかくすべての役者が最高なんです。
上から目線ですが、白石監督、あんたキャスティングに関しては毎回秀逸よ!

パンフレットに『LEVEL3』ではどうなるか…みたいなコメントが多くみられてますが、、ホントにあるの?笑
勝手にあることにされてません?笑
この『LEVEL2』の後だと、大変でしょうな~、監督~。とはいえ、あるならあるで絶対観ますんで!
前作でチンピラ感が新鮮だった竹野内豊や嶋田久作、そして江口洋介に存分に暴れてもらいたい。『LEVEL2』で暴れたりなかったであろう斎藤工や渋川清彦にもな!
あと白石監督、あんたしばらくヤクザ映画専属で頼む!
ドキドキワクワクニヤニヤして元気が出るヤクザ映画なんてのは『仁義なき戦い』シリーズ、『アウトレイジ』シリーズ以降、『孤狼の血』シリーズだけ!
これからも大暴れしてください‼️
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