桃李と亮平のデートムービー。
前作にも増して『県警対組織暴力』み。
『アジョシ』のウォン・ビンを思わせる短髪の桃李くん。どんどん良い俳優になってる。いくら髭を生やしてダーティさを全開にしても、両者ともに元のお顔の綺麗さを隠しきれない(笑)逆に言うと『アジョシ』も本作もそういう意味で女性も取っつきやすいヤクザエンタメ作品だなと。
突っ込み所や、緩く感じる部分もないと言ったら嘘になるし、過去の傑作任侠映画群を上回ったか？といえば微妙な辺りではあるが(そもそもそういうのを期待して観てはいない)、前作が“フレンチ・コネクション1”だとしたら、本作は“フレンチ・コネクション2”てな具合に、ストレートな“熱い”続編に仕上がっており、夏のお祭り映画としてもとても満足した。
たしかに終盤の展開は『悪魔を見た』とかを思わせる、コリアンノワールよろしくなギャグっぽさもあり、こってり展開で楽しかった。
メインの松坂&鈴木も素晴らしかったが、役者陣は脇に至るまで多くが過去ベスト級に輝いていたような気もする。滝藤賢一の使い方もこれ以上ない程的確で、『ディストラクション・ベイビーズ』『佐々木、イン、マイマイン』『ソワレ』等で着実に俳優として進化していっている村上虹郎演じるチンタには最も引き込まれ、感情移入させられた。それ故に彼のあの顛末には…>д<
西野七瀬は私と同い年(27歳)なんだけれど、まだちょっと貫禄というか女優として垢抜けない感じは否めなかったが、それでも魅力的は魅力的で、白石麻衣よりはやはり西野七瀬派。乃木坂では清楚な感じでやってたと思うけど、割りと素の感じはこの役に近いかも？とか思ったりもした。すごく肝っ玉据わってそうだし。
あと斎藤工が本当にいつもの斎藤工で、良い声過ぎて彼の喋ってるシーン少し寝そうになった(笑)鈴木亮平はもう『アベンジャーズ』のサノス状態。
