ましゅー

孤狼の血 LEVEL2のましゅーのレビュー・感想・評価

孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)
3.9
前作「孤狼の血」を先々週に観て、私の気分は高まりきっています。
暴力団 仁正会、下部組織 五十子会、対立する尾谷組、彼らを制する広島県警本部、呉原東署、刑事 大上 そして 彼の意志を継いで一皮剥けた日岡の覚悟。
この眼に焼き付けちゃろうやないの…!
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てな訳で、余計な前フリは今日は無しです。先週8/29(日)満を持しての本作 劇場鑑賞録です❗
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(以下 公式サイトより抜粋)
一匹狼の刑事 VS 警察キャリア、新聞記者、仁正会、五十子会、上林組、尾谷組、最凶最悪のモンスター
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暴力と狂気がはびこる街。
そこで、刑事、暴力団組織、マスコミ、そして女たちの壮絶なバトルロイヤルが幕を明ける...!
原作は、柚月裕子の「孤狼の血」シリーズ三部作。今回は原作では描かれていない映画オリジナルストーリーが展開する。
主人公は、目的の為には手段を択ばない一匹狼の刑事・日岡( #松坂桃李 )。街の平和のため警察と裏社会のタイトロープを続けていたが圧倒的“悪”=上林( #鈴木亮平 )の登場によって、秩序が崩れていく...。
暴力団組織の抗争、警察組織の闇、マスコミの策謀、身内に迫る魔の手、そして最凶最悪のモンスターによって、日岡は絶体絶命の窮地に追い込まれる...!
そんな極限状態の中で、日岡が知る衝撃の事実とは?
信じられるのは誰か?ここでは、闘うヤツしか生きられない。
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全方位、敵。
生きるため、守るため、戦い抜け!
(以上 引用終わり)
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〈初めにお断りしておきます!途中で耳の痛い話をします。若干のネタバレも含みます。〉

気合いの入った演出、俳優陣の魂のこもった演技。極上です。一作目に続き、今作も素晴らしいと思いました。
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上記ダブル主演とも言える二人を始め、日岡のスパイとして五十子会・上林組を渡り歩き、彼なりの正義・筋を通そうとするチンタ役の #村上虹郎 。

その姉としてスナック経営をしつつチンタを常に気にかける #西野七瀬 も思ったより
前作から引き続きの #滝藤賢一 や #中村獅童 はもとより
今作より登場の #吉田鋼太郎 や #宇梶剛士 、 #かたせ梨乃 、 #斎藤工 、 #早乙女太一 そして日岡とコンビを組むことになる瀬島役の #中村梅雀 (とにかく『狸』! 松坂桃李・鈴木亮平を除いて、私的には村上虹郎よりも印象に残りました😅)も含め、ここで全てを出し切らなくてどうする?とでも言うかのような、表情・発声、特に叫びや慟哭は身震いする程です。
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ただ一つ……脚本上の致命的なリアリティの欠如を除いては…。
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公安刑事が住まいも、恐らく家族も、偽って内偵に腐心するもいいでしょう。あれだけのダメージを受けながら意識も失わず、ましてや死なず、とことん上林を追い詰め 見事仕留める、ターミネーターのような日岡もいいでしょう。
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でも、内部の不正を暴こうとしようが、やむを得ず証拠を隠匿するまではいいとして、いくら何でも『警察が連続殺人の片棒を担ぐ』ような事は無理がありすぎと思います。
そもそもフィクションなので、ファンタジー要素もゼロでなければならないとは言いませんが、ここだけは全く納得が出来ません。
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これでは、まさに役者生命をかけて打ち込んだやにも見える 松坂桃李の魂の演技も、いい人ばかりを演り続けたそれまでの名声を払拭するかのように ここぞとばかりに狂った猟奇殺人を連発する外道なヤクザを目一杯演じた 鈴木亮平の変貌ぶりも、目には映り続けるものの 台無しとは言わないまでも、なかなか腹落ちまでは出来ないものになってしまいました。
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ホントそこだけが極めて残念!とにかく無念…❗
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しかし繰り返しますが、演出面・演技面・ポイントで場面場面を盛り上げる音楽面、それら全ては極上であります。
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私のように、ある一点に意識を囚われすぎなければ、前作を遥かに超えるアクション、グロ、ギリギリもギリギリの攻防は凄まじく

(また追い詰められ、手詰まりかと思える局面でチンタに頼らざるを得ない場面がいくつかあり、そういう点でまだまだ日岡も発展途上、逆に大上の存在は大きかったんだな〜😩という事が浮き彫りになるのも、前作を観ているだけに余計日岡に肩入れしたくなるんですよね〜😅)

漢のエンターテイメント(女性もお好きな方は決して拒みません😂!)としては一級品なので、究極のリアリティはこの際 無視して楽しむのが吉❗と思います😆‼️
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しかし……惜しい…。本当に惜しい…。あそこさえああじゃなければ…😢
ましゅー

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