【 東映ヤクザ映画のキャラクター復活 】
前作に続き、本気のヤクザ映画を東映が令和にも製作している事に感動。
主役は“悪魔”こと上林(鈴木亮平)。もう手のつけられない野獣。組織も親分も母親も関係ない。「仁義なき戦い 広島死闘篇」の千葉真一演じる凶暴なヤクザ大友を彷彿とさせる存在感!本来の主役である松坂桃李よりキャラが際だってしまった感じ。
他のキャラにも「仁義なき戦い」へのオマージュに溢れていて、金子信雄のような笑いが取れる情け無い親分役の吉田鋼太郎。山城新伍のようなインチキくさいスケベな社長役の音尾琢真。川谷拓三のように拷問され痛ぶられ損の兄貴役の寺島進。観ていて、笑っていいのか畏れていいのか・・
更には二代目 中村 梅雀(信濃のコロンボ)と宮崎美子の登場。あと、かたせ梨乃、滝藤賢一、斎藤工、村上虹郎に渋川清彦と皆、見せ場持っていてこれだけの俳優陣を139分に詰め込んだ監督の力量と東映ヤクザ映画愛にはリスペクトしかない。
劇伴は、前作に続き安川午朗。テーマ曲含めザワつく感じで迫ってきて良かった。