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孤狼の血 LEVEL2のSSDDのレビュー・感想・評価

孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)
3.7
■概要
広島は呉原におけるヤクザの抗争。3年前にどんな手でも使ってほぼヤクザと変わらない身を落とした刑事…恐喝・暴行・賄賂・拷問も厭わない、そんな型破りの刑事が殺害される。
無垢だった新任刑事は託されたノートを見てカタギを守るためにやっていたと知る。
その後三年を経て、引き継いだ新米がヤクザの抗争をある程度の収まりを付けていたが…抗争の火種になる男が現れる。

■感想(ネタバレなし)
役所さんが不在とあってはどこまでドープな作品を描けるのかと思いきや、完全に鈴木亮平が独壇場と化していました。
とはいえ作品としては前作の強烈さよりもひとりの凶暴さを中心に描かれていて、少し期待した内容ではなかったもののなかなか満足なヤクザ映画でした。
とりあえずネタバレなしには語れない作品で、前作観たなら観て損はないでしょう。







■感想(ネタバレあり)
こんな跳ねっ返りで組織の親も平気で殺す畜生なんかについていく人間がいるわけがないなと少し引くレベルで、上林の狂い具合に徹底フォーカスした形なのがこんなにいい役者揃えたのに勿体無い感ありますね。
日岡の統治も明らかにスマートではあるものの泥を被らずにいることで信頼が薄く、結局は抗争を止めているのも氷の上に立つような危ういバランスの中で保たれていただけ。
結局は警察に利用されていたという話なのですが…そもそも定年間近で殺人事件と喜んで写真を撮っているような人間性の刑事なんて信用ならないし、人としてどうかしてますよね。
相棒が胡散臭いのはこの時の言動からで、手の込んだ芝居に日岡もやられたわけですが、最後にはチンタの姉の報復を受けて清々しました。
もっと魑魅魍魎的な最悪な策略を練ってカタギ以外の血を流させるような正義を見せて欲しかったなと、警察内の浅はかな陰謀が物足りなかったです。
単純に日岡の統治が許せなかっただけで犯罪者泳がせるとか腐りきってるにも程がある。
とはいえ原作ではもっと続きがあるようなので続編が出るのかなと期待しています。
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