画面越しのみで展開されるという斬新なストーリー。全く退屈せず、マーゴットの親になったような感覚で終始のめり込んでしまった。
警告ポップで何日経過したのかわかるようにしたり、登場人物像もたった数秒のデータやムービーなのに掴みやすい。
また間が絶妙にいいんです。文字入力のスピードや量、デリートで緊迫感が伝わってくるし、カーソルの動きに誘導されるし、スッキリしていた画面がファイルで埋め尽くされているところから難航さが窺える。
友達ではないと言って協力どころか悲しむそぶりも見せなかったのに、掌を返したようにそれを利用し始める人たち。
勝手にストーリーを興味本位で作り上げる人や、ビジネスにしようとする人まで現れて、心はズタズタに。
二転三転する展開にサスペンスとしてとてもとても楽しめて、そこで終わってもいいくらいなのに、ラストはもうこれじゃなきゃだめ!っていうくらいの完璧な収め方に鳥肌が立ちました。
ロゴを見つけた瞬間に序盤でのフェイスタイムのオレガノシーンがフラッシュバックして凍りついたの、私だけじゃないはず。笑
子を想う親の力。子のためなら何だって出来る。
どちらの立場でも同じことをしていたであろうと、責められない複雑な気持ちもまた作中によって根付かされてしまっている。
本当によくできた作品でした。
削除された動画に、デスクトップ設定された画像。
"ママもきっとそう思ってる"