2018年のミステリースリラー。カリフォルニア州サンノゼで高校生マーゴット(ミシェル・ラー)が行方不明となり、父デビッド (ジョン・チョー)は、警察に届け出るとともに、マーゴットのSNSなどで手掛かりを探す話。
ほぼ全編がパソコンの画面上で進行するという斬新、異色な作品で、期待半分で鑑賞したが、とてもよくできていた。後半はテレビや監視カメラの映像も多く、パソコン画面だけとは言いきれないが全体的にうまく構成されている。肝心のストーリーも、やや都合よすぎなきらいもあるが、伏線を回収しながらきちんとまとまっている。
Googleのサービスやインスタ、ツイッターなどお馴染みの画面やパスワード再設定など、あるあるな場面が次々登場。SNS上の偽善や、父親を犯人と決めつける声など、ネット社会の歪みが網羅されていると言ってもよい。
製作は手間がかかりそうだが、費用88万ドルと破格の安さ。対して
興行収入は7550万ドルと大成功。内容を一新した続編の製作が決まり、監督やキャストがアナウンスされたが、完成したとの情報は見当たらなかった。
ハイテク作品は時代とともに色褪せやすいので、現代を切り取った本作がいつまで通用するかは心配でもある。
