ゆき

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search/サーチ(2018年製作の映画)
4.3
Mom would be,too

16歳の娘が突然姿を消した。捜索のヒントはSNSにあったが、そこには父の知らない娘の姿もあった。

カードが合わさった瞬間の胸の高まりとざわめき。神経衰弱の様な作品でした。2転3転と裏切られる展開が聞きなれた日常音の中で繰り広げられる。
「物語がPCの画面上の映像で進行していく」という手法がキャッチになっているものの、本質は現代依存しがちなSNSを題材にした家族と人の物語である。
流動的な「繋がり」方の変化がめまぐるしい中、誰にも知られたくない“自分”を隠す場所にもなるインターネット。そして別の自分を創り上げることもできる場所。27歳の若手監督だからこそ描けた題材なのかもしれない。

打ちかけた文字やクリック音の変化に心境が現れ、スクリーンから目をそらす余裕なんて与えられない100分でした。
人に呆れ、人に助けられる感覚。“生”の人間と向かい合う術を考えたくなる一作でした。