予想を遥かに上回って滅茶苦茶面白かった…！全編PC画面の映画って斬新～、ってだけで観に行くと滅茶苦茶ビックリする位よく出来た作品。凄い。
全編PC上で進行する手法はこの前観た「アンフレンデッド」と同じだけど、PC画面の背景に広がる世界の規模と確固とした世界観、そして驚く程の臨場感が桁違いだった。
映像の斬新さだけで終わらない、しっかりと巧みに伏線の張り巡らされた脚本も見事で、前半は面白半分の軽い気持ちで観ていた筈が、後半は手に汗握りラストは思わず涙する位どっぷり世界観に引き込まれていた。凄い本当これ傑作。
PC上でのメッセージのやり取りやFaceTimeの会話画面、YouTubeのニュース映像、ライブ映像、その他SNS…それだけで構成されているのにどうしてこれ程緊迫感と臨場感に溢れているのか、鑑賞後につい考え込んでしまう位の引き込まれ具合だったんだけど…思い至ったのはこれは主観映画だということ。
PC上の無機質な画面が続くので忘れがちだけど、そのPCを操作し映像を観ているのは主人公で、観客はその目線を通して自覚の無いまま行方不明の娘を必死に探す父親の体感を共感し追体験している、だからこその臨場感と緊迫感なのか、と。
後は随所に流れる事件の捜査状況を伝えるニュース映像がリアリティを演出していて、まるで本当にあった事件のドキュメンタリー番組を観ている様な錯覚を覚えたし、救出に向かう場面ではどうか無事で居て欲しいと願ってしまう程だった。
本当に秀逸な作品。見事。
